なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

原発性アルドステロン症の検査入院 その② - 副腎静脈サンプリング

翌日からは、毎日が検査三昧。

メインは2日目の、

副腎静脈サンプリング

という検査。

足の付け根の静脈からカテーテルを入れて、副腎とその周りから採血をして、左右どちらの副腎からアルドステロンがたくさん出ているのかを見る検査になります。

これによって、片側だけから出てるのであれば手術でそちらの副腎を取れば治ることもあるらしい。両側だと、両方の副腎を取るわけにはいかないので、投薬治療となるとのこと。

 

この日の朝ごはんはなんとコレ!

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(懐かしめの)マリーが病院で出るということは、身体には悪くないんだろうから、これからはこれをおやつにしようかな?

 

時間になって呼ばれたら、病室で検査着に着替えて準備。膝丈の検査着に、ヒモパン、そして血栓予防の弾性ソックスを履いて待つ。検査後は2時間ほどベッドの上で安静にする必要があるので、トイレには行っておいた方がいいとの助言があったので、トイレも行っておく。

 

全然歩いていけるのだけど、どうせ帰りはベッドだから、とベッドで移動する。検査着だし、途中でヒモパンが落ちてきても困るしね。

ベッドで移動すると途端に病人気分に。たくさんの棟があるので、ベッドに寝ながら3つの棟を跨いで行く。目が回りそうだった。

 

手術室みたいな部屋に入って台の上に移動すると、放射線科の先生とご挨拶をして、看護師さんがどんどん準備していってくれる。主治医と担当医も来て、少ししゃべって、検査開始。

 

右足の付け根の静脈から局所麻酔をして(やっぱり麻酔は痛い!)、そこからカテーテルを入れていく。

昨日の説明の時に、なんかもぞもぞ動く感じ、と言われたけど、まさにそんな感じで、ちょっと気持ちが悪い。もぞもぞ。

 

説明の時の絵。

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この絵の通り、傍らに大きなモニターがあって、そこに上から撮影している血管と、昨日撮った造影CTの画像が映し出されて、血管を見ながらカテーテル を進めていく。

①副腎に行く途中の血管、②左副腎の手前と③奥、④右副腎の手前と⑤奥、さらに⑥心臓へと向かう血管の6ヶ所から採血。

 

お役立ち?メモ:右の副腎は左の副腎よりも採血が難しいらしい。作りの違いによるとのこと。

 

そしてそのあと、ACTHという副腎皮質刺激ホルモンを点滴で入れて、20分待つ。その間、カテーテル は入ったまま、先生たちはみんなその部屋から出て行き、電気も消され、1人寂しく動かずにいました…。浅い呼吸で、と何度も言われていたので、動かないようにしていました。咳もしちゃダメな雰囲気。

 

20分経つと先生たちが戻ってきて、今度は逆の動きでまた6ヶ所から採血。帰り道は結構あっという間に終わりました。かなりスムーズだったようで、2時間の予定が1時間半で終わったみたい。

 

放射線の先生と看護師さんが止血をしてくれ、動かないようにテープを貼られて、その後検査台からベッドに移動。動いちゃいけないというのに、そこはなぜか自分で移動。

せーの、1、2、3ってみんなで移動させてくれるのかと思ってた(笑)

 

最後にまた腎臓内科チーム4人がかりの採血。また4人でわたしの腕の血管を探しまくる。案の定また1回失敗して、2度目で成功…。

 

ベッドで病室に戻り、そこから2時間動いちゃだめとのこと(特に右足)。ウトウトしたりテレビ観たりしているうちに時間は過ぎたけど、戻ってきてすぐからずっとトイレに行きたくて。最後1時間はずっとトイレに行きたいって考えてました。

 

当日中にまた4人組が来て、主治医先生から、

見た感じ、たぶん両側から出てるっぽいねー

と言われる…。軽くショック。

片方からで、手術して取って、高血圧と薬から解放されるのがベストなストーリーだったのだけど。なかなか思い通りにはいかないものですね。この感じ、乳がんの時も経験済みです。

投薬治療一生、ほぼ決定。しょぼん。

 

夜にまた今度は3人組が来て、

「明日からのために、血管の位置と深さをエコーで調べさせてください。」

とのことで、まさかの結果エコー。

血管が表面から深いところにあるせいでこんなに苦労するなんてー!

ペンで位置を描き描きされて、この日は終了。

 

それにしても、毎回トイレに行くたびに紙コップで尿の量を測って記録しなくてはならず、地味にめんどくさい。慣れたけどー