なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

1ヶ月の間に考えたこと。やったこと。

手術までの1ヶ月の間にいろんなことを考えたり、準備したり、やったり。

 

今後のわたしの人生 

全摘手術をする、と決めたけど、

これからのわたしの人生どうなっちゃうの?!

という漠然とした不安が押し寄せて来た。

私は告知後、どちらかというと病気については楽観的だった気がする。それは、自分にそんなに悪いことが起こるわけない、となんだかんだで信じてるからかもしれない。

でも、現実は、

未婚・独身・ひとり暮らし

 

当時43歳になったばかりだったけど、彼もいないけど、せっかく女性に生まれたからには子供産みたい、と相変わらず心のどこかで思ってた。現実が伴ってないから夢みる夢子なんだけど。でも普通にいつかできると思ってた。

冷静に考えると年齢的に子供は難しいとは思うけど、結婚はしたいなぁ、と思ってた。

でも乳がんになった自分。がんという病気をもったわたしを受け入れてくれるそんな人っているのかな、って。

そのあと、命の心配よりそんな心配をしてたのに気づいて、自分は「がん」という病気の恐ろしさをわかっていないのかもな、とも思った。

 

5月の旅行の中止とスーパー銭湯

友達4人で連休明けに東北の温泉旅へ行くことになってたのだけど、手術日が決まっていて全くそんな気持ちにならなかったのと、そのうちの1人が妊婦になったのもあって、申し訳なかったけれど直前で中止にしてもらった。(あのときのキャンセル料分をいつかおごるね、と言っておごってない…いつかおごるね!)

でも手術の前の週、公衆浴場へ行くのも当分なくなるな…と思って、友達に付き合ってもらって近くのスーパー銭湯へ行った。岩盤浴やって大きなお風呂入って、帰りにはビールと焼肉。至福。

 

友達からの情報

ちょっと前に久しぶりに再会した学生時代の友達が、その再会直後に乳がんになってた。わたしの発覚の3ヶ月前に手術をしていて、治療の経過を聞いてはいたけれど、まさか自分がそのあとを追って同じ病気になるとは思わなかった。

会社帰りに会ってゆっくり話を聞くことができた。そういう病気の話って、話したい人と話したくない人もいると思うけど、その子は調べたことや検査結果や手術の話、術後の経過や必要なものなど、ほんとに細かいところまで話してくれて、そしてとってもあっけらかんと笑って話すので、かなり安心させてもらった。しかもその夜は2人でボトルをあけたしね。

経験者の生の話ってほんとに心強い。

もう1人昔の同僚にもいたことを思い出して、連絡してみた。その子はもう数年経っているから、それはそれで希望が持てた。

ただ、注意しないといけないのは、乳がんはほんとうに人によって種類も治療もまったく違うから、それによって比べて凹んだりしないこと。

わたしもその頃は、なんでみんなは温存でいいの?みんなよりひどかったらこわいよー、とか思ってた。

 

基本的な本を買った

たくさんの情報ではなく、公平に書いてある基本的なことを知るために乳がんについての本を買った。

わたしが買ったのはこれ。

どういう種類があって、どんなことに基づいて治療方法が決まって、どんな治療があるのか。主治医と話すためには自分も知識を持っていた方が疑問をどんどん聞けるから、なんでも頼りきりではなくてある程度専門用語も知っている方が安心できると思う。先生たち、結構専門用語を連呼しがち。

 

このあといろんな人の話を聞いていたら、以下の2冊が結構詳細まで記載されていて良さそうだった。わたしは買い直さなかったけどね。