なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

脱ウィッグその後。

ベリーショートデビューは、全然平気だった!

 

考えてみれば、普通に突然ショートにする人だっているんだから。

…ちょっと人より短めってくらいで。

 

デビュー前日にうっかり出会ってしまったピアスをつけて出勤した月曜日。

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よく話すチームの4人のうち2人がお休みだったのと、隣の席の子は唯一事情を知ってるので、猛烈に驚かれたのは数人。

 

その日の帰りに行った歯医者のイケメン先生が一番驚いていたかも。

えっ?えーーっっ?と二度見された。

 

翌日もまた数人に驚かれる。

でもね、わかったのは、2時間もすればみんな見慣れるってこと。

そして、何が素晴らしいって、入社してからのこの10ヶ月ウィッグだったってことがどうやらバレていないってこと!

ヘアエピテーゼさまさま。

 

それにしても、仕事柄、社内にそんなに知り合いがいなかったってことをあらためて気づいたよ。さびしいな(笑)

 

週末のソフトランディング

ゴールデンウィークにカットしてから1ヶ月半の間、週末はもう脱ウィッグしてたのもよかったかも。友達はすでに見慣れてくれたし、自分でも慣れたし。

 

ちょっと前の週末、一年とか一年半ぶりに会った人たちがいて、その頃も定番のボブだったからその変わりように驚かれた。おじいさんたちに至っては、同一人物と認識されているかどうかも疑問…。

だから驚かれ慣れたってのもあるかも。

なんでも、慣れである。

 

サンキュー、ウィッグ!

実はデビュー前日の日曜日の夜、もう被らないであろうウィッグを感謝を込めてちゃんと洗おうと思って、その前に最後に被ってみた。

 

週末、散々ベリーショートで過ごしていたのもあると思うけど、もうデビューすると決めたからか、2日前まで普通に被っていたウィッグがなんだかきつく感じてとっても違和感があった。

 

こんなにきついのを1年近く被ってたんだなぁと思うと、

ほんとによくがんばったな、わたし。

と思って涙が出たよ。

あいかわらず泣き虫。

 

ちなみにウィッグは、1週間くらい完全に乾かしたら、衣装ケースとかに入れる乾燥剤を入れて保管しておくのもいいみたい。

 

とにかく気分がいい

もうどんなときも自毛だ!となると、なんとなく今までよりも背筋も伸びて、堂々と闊歩できてる気がするし、素直に、普通に笑えてる気がする。

 

今まで髪を耳にかけることもしなかったから、ヘッドセットで電話する時にもなんだかよく聞こえてびっくりしたし、自分の頭の上に「直に」ヘッドセットがあることを感じられるだけで新鮮。

こんな感覚だったっけ?

って。

 

なんか、いろんなことが徐々に「普通」に戻ってきて、不思議な感じ。

1年ちょっと前の普通に戻ってきただけなのだけど、それまでの普通ともなんかちょっと違う。

 

この1年のいろいろは、(経験しなくてもいいことだけど)自分の人生のスパイスとなっているのかも、と思う。わたしを作る個性のひとつ。

渦中にいた時はそんな風には思えなかったけどね。

 

髪のおかげで、なんだか前向きで元気です。

よく泣いた1年だったけど、もう今までみたいには泣かない気がするよ。