再縫合、そして抗がん剤が決定。
退院してからの1ヶ月弱、とにかく忙しかった。
退院直後、一人暮らしのわたしの食生活を心配して、友達が会社帰りに寄ってくれたり、ご飯作ってくれたりした。(※お料理はきらいじゃないけど苦手です)
みんなの優しさが身にしみた。
その後のブレストセンター通院
傷跡の治りがあやしくて、ずっとぐじゅぐじゅしてた。
抗がん剤も控えているから、なるべく早く傷口を落ち着かせたい、ということで、日帰り外来手術で再縫合をした。
手術にも立ち会ってくれた形成外科のかわいい女医さんが、部分麻酔でやってくれた。
部分麻酔って、こわい。全部聞こえるし、糸とかひっぱったら感覚わかるし。
だから、何かやるごとにこちらに説明しながら、会話しながら進めてくれた。
そのあと、主治医も会うというので、夕方もう店じまいのブレストセンターへ行った。
部屋に呼ばれて入ると、入院時にお世話になった先生たちが3人大集合していてビックリした。たぶんもうわたしがその日最後の患者っぽい。二人の女医さんはベッドに腰掛けて、4人で雑談。思わぬほっこりタイムを過ごした。
抗がん剤前の最後の診察。
抗がん剤は腫瘍内科の先生についてもらうことにしたので、ブレストセンターには当分来ないことになる。
心配なことはないですか?と聞かれ、脱毛がいやだとか、その時心配だったことを全部聞いて、すっきりして帰った。
なんか、いいチームだなーって感じた。日々大変な仕事なんだろうけど、和気あいあい楽しそうに見えた。
腫瘍内科医と面談
入院中に、抗がん剤が心配だっていう話をしたら、主治医から
「希望があれば腫瘍内科の主治医をつけられますよ。」
「私は外科医なので、腫瘍内科の先生の方がどんな質問にも詳しく答えてくれると思いますよ。聞けば抗がん剤について何時間でも話してくれる感じ。」
と言われた。
これを聞いてから、ブレストセンターはいつも混んでいるから時間がかかるし、わたしはいろいろとちゃんと知って納得してやりたい人だから、腫瘍内科の主治医をつけてもらうって決めていた。
ほっこりタイムを過ごした日に担当の先生を決めたのだけど、その時に
「おもしろい先生ですよ。料理が得意なんですよ。お話好きでね...」
とかいろんな前情報を聞いていたので、ちょっと楽しみだった。
”いろんな事情”を考慮して話し合った結果、副作用が多く予想されるAC療法を、ドースデンス(dose dense)という方法でやって、12週間かかるところを8週間で4クール終わらせる、ということになった。
ブレストセンターの主治医からもそのやり方は聞いていたけど、そんなに乗り気じゃない感じで軽く流された。通常のACの点滴に加え、ジーラスタという白血球をあげる注射を追加で打つ。なので金額もそれなりにかかってしまうからという理由。
それを使うことで、通常3週間に1回の抗ガン剤を2週間に1回のペースで打つことができる。アメリカではすでに普通に行われているやり方で、効果も変わらないことが実証されてるとのこと。
最初に話をした女医さんと先生と3人で話して、確かにジーラスタはお金がかかるけど、どっちにしても高額医療費でもどってくるしね、って言われて、確かにそうだなって思って即決した。
ACの後はタキサン系の抗がん剤を3ヶ月やらなくてはいけない。3週間に1回のドセタキセルか、12週間毎週1回のウィークリーパクリタキセルか。”いろんな事情”により回数よりも副作用が少ない方がいいな、と思ったので、毎週のパクリタキセルを選んだ。
というわけで、わたしの抗がん剤計画は、
- ACをドースデンスで4回(+ ジーラスタ4回)
- ウィークリーパクリタキセルを12回
と決まった。
なによりラッキーなのは、パクリタキセルを土曜日に治療を受けられるっていうこと。だからこの先生に決めたというのもあるのだけど。
その、”いろんな事情”については、また次回。