なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

ジャパンキャンサーフォーラムに行ってきた。

実は初めてなんです。

こういう、がん(乳がん含む)のフォーラム的なものに行くのが。

今まで真剣に病気と向き合っていたのか?と自信がなくなりますが、とにかく、初めて参加しました。

www.japancancerforum.jp

  

会場は、築地の国立がんセンター。聖路加以外の病院に足を踏み入れるのも初めてかも。

 

お手伝いをしている、女性のがんサバイバーのためのSNSコミュニティサイト(オンライン患者会)、『Peer Ring(ピアリング)』もブースを出していたので、2日間ボランティアも兼ねて行ってきました。

peer-ring.com

 

ブースではピアリングのご案内はもちろんのこと、会員の方の手作りアクセサリーやピアリンググッズの販売も。

すでに会員の方とオンラインではなく実際にお会いしてお話ができたりして、嬉しい場となりました!

そして、今回のイベントで、がんになってしまった心配ごとや悩み、疑問、ささいなことでも、話せるような場を必要としている人に、ピアリングが届いていたらいいなあ、と思います。

 

ピアリングのブースは、『ガーゼ帽子を縫う会』と一緒に出展していました。

月に一度集まって手縫いでガーゼ帽子を縫うのだそうです。サバイバーさん本人やご家族、ボランティアの方などが参加して、おしゃべりしながらチクチク縫うのだそう。

もっと前に知っていたら、わたしも友達に手作りの帽子、プレゼントしたかったな。

柔らかいガーゼのリバーシブル帽子は、脱毛で落ち込んだ気持ちを和らげてくれそうです。

手を動かすことで、気持ちを元気にする効果もあるそうですよ。

gaze-boushi.com

 

2日目はいくつかのセッションにも参加。

ひとつは乳がんのセッション。朝一の10時からにもかかわらず、満席で立ち見。

最新の治療情報を聞くことができ、きっと誰もが心の片隅で心配してしまう、再発、転移に関する治療の情報を知ることができて、勉強になりました。日々新しい治療薬が承認されたりして、どんどん治療の可能性が増えているんですね。

自分の知識を更新していくことって大事だな、と改めて思いました。

 

あとは、精神腫瘍学のセッションを聞きに。精神腫瘍科で有名な埼玉医科大学の大西先生による、がん患者やその家族、そして遺族のための心のケアのお話でした。

がん患者の方の心のケアはもちろんですが、大切な家族ががんになった時にどうしたら良いのか。本人の気持ちなどわからないことはわからないと伝え、誠実に対応するのがいいようです。わかったふり、とかはしない。言葉をかけることだけが重要ではなく、そばにいることや話しやすい雰囲気を作ること、ハグをしてあげるなど、見守ってるあげることが大切。

ご家族は第2の患者と言われ、うつなど心の病にかかってしまうことが多いそうです。また、がんの方ががんの方を看病するということも。家族の方も、何かいつもと違うな、ちょっと変だなと気付いたら、ひどくならないうちに早めに精神科などの診療を受けることが必要だそう。兆候としては、例えば女性だったら、お化粧がめんどくさくなったり、美容院へ行く気がなくなったり、など。その通りだったなぁ。

亡くなってしまった患者さんのお話も例に出してお話をされていたので、結構辛いお話もありました。会場でも泣いていらっしゃる方も多く。みんなそれぞれ、ご自身のことや大切な誰かのことを思いながら、聞き入っていたのだと思います。

 

素敵だったのは、ラベンダーリングのイベント。資生堂が協賛していて、プロの方がヘアメイク、撮影をしてくれるというもの。

みなさん素敵に変身して、自然な笑顔に溢れていました。

LAVENDER RING MAKEUP&PHOTO | ジャパンキャンサーフォーラム2018

がんを知ると、この国に笑顔が増える。| LAVENDER RING

 

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ブログをキッカケに出会った「レンホウの会」の友達や、治療中からとってもチカラになってくれたInstagramの友達にも会場で再会することができて、がんになっても嬉しいこと、笑えることはたくさんあるな!!と思うのでした。

 

そして、2日間のイベントに参加できて、ピアリングの会員さんとのオフ会(みなさん驚くほど元気で明るくて楽しい!)も楽しむ元気が戻ってきて、本当によかったなー!