人は意外と優しいもんだ。
ほんの少しの優しさで、涙が出そうになる。
主に仕事でテンパると
「ひとりで頑張らなきゃいけないんだわ、つらいわ」
とか、そんな考えが頭に浮かぶ、わたくし、めんどくさいやつです。
社内のいろんなシステムや事情で、日本にチームメイトがいないうえに、社内から受注された仕事をお金を払ってもらってやる立場。入社する前はそんなことは知らなかったよ、もう!(自分のお給料とはまったくリンクしない)
だから、目の前に座ってる発注主さまとは緊密に仕事をするし、仲良くしてくれるのだけど、お金が発生するから、日常会話で苦情や愚痴を言われる。いや、自然に耳に入ってくる。
わたしは、そういうのを全部受け止めちゃうところがある。会社のシステムなんだし、そんなの聞き流せばいいんだけどさ。
でもさ、その場にいないチームメイトのことを目の前で言われるって、悔しいし悲しい。
だからそういう時は、耳栓して仕事することもある。自分のココロの平穏のため。
海外の同僚が優しい
遠くにいて、孤立してる気がしてしまうことも多いし、実際蚊帳の外も多くてさびしいのだけど、病気のことを知ってる上司と仕事上の師匠はいつも気にかけてくれる。
たぶんゆっくり話してくれてるし、ほんっとにいい人たちなのだと思う。同じ女性ってのもあるかも。そしてとっても明るい。
時差も気にしてくれるし、日本の遅い時間に会議は入れず、むしろあっちが早起きしてくれる。そんなの、初めてだよ。
他のチームメイトとも、英語がうまいこと使えなくて、言いたいことも全部言えず、たぶんお互いストレスを抱えてイライラしてた時期も長くあったと思うけど、このごろは最終目標のために同士になった感がある。
「見えるところにいないから、わからないから、なんでもすぐ言ってね!」
って言ってくれる。それだけで泣ける。
通院でお休みすると言ったときも、
「いつもこっちの時間に合わせて遅くまで働いてるのわかってるからきっちり働かなくてもいいよ」
「家から働くってのもありだからね、覚えておいてね」
とメールが来て泣いた…ほんとに。
どんなときも助けられてる
今までは仕事内容的にも社内の多くの人と仕事をすることが多かったし、そういうのが好きだったのだけど、今の仕事は関わる人がかなり限られてる。だから今、広がりがなくて、実はちょっとつまらない。
とはいえ、近くの席の同僚はいつも明るく接してくれるし、病気のことも言ってるので放射線終わった日会社に行ったら、おつかれさまでした!ってお菓子が置いてあったり。嬉しかったな。
今までも、どんなに自分がテンパって殺伐としてても、周りの人に助けられてる。
キーってなったり集中すると、背中で人を寄せつけないオーラを出してたり、瞬きすらしてないらしい(笑)
でもそれを笑って受け止めてくれる人たちに支えられてたんだなぁって思う。
わたしは、いつも人に恵まれてる、って心底思う。
支えてくれてる人たちに、同じように返せてるのかなぁ?いつももらってばっかりのような。
人に頼るってこと
で、最初の話にもどって、
「ひとりで頑張らなきゃいけないんだわ、つらいわ」
って思ってしまうことがよくあったし、今もあるけど、ひとりではどうにもならないことがたくさんあるってことを、乳がんになって再認識した。
意地になって、全部自分でと長いこと頑張っていたけど、実は、ヘルプを出せばみんな快く助けてくれる。
人って意外と優しい。変に気を回したりしないで、優しさは素直に受け取って、気張らずに生きていったらいいんじゃないかなぁって思う。
なんて、この1年で考えました。