なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

放射線25日。

年明けからは放射線照射が始まった

 

年末に、放射線腫瘍科の先生の診察があって説明を受けた。その時に、一気に25日分の予約を入れた。毎日同じ時間に来てくださいね、とのこと。

会社へ行く前に通うことにしたので、毎朝9時に予約を入れた。

 

照射の3日前に、わたしの体の情報をコンピューターに取り込むための治療計画CTを撮りに行った。照射部位は、再建乳房と鎖骨上窩。全ては再発予防のため。やらない場合、再発率が4倍なるらしい。

その日から、マーキング生活が始まった。

こんな感じ。

 

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このマーキングを1ヶ月半、消さないように消さないように、生活する。お風呂でもこすらないように。石鹸も線の周りだけつけるようにして。

 

初回の診察の時の説明で、気になることがあった。

同時再建→シリコン→放射線という治療で、10-15%の確率でシリコン取り出しになってしまうことがあると。コワイーーー。

10-15%って結構な確率。何事も起こりませんように!

 

ウォーキング・イン・ザ・モーニング

抗がん剤の先生にも運動しろと毎回言われ、確かになんだか体は重いし、歩くのは大好きだし、冬の朝は寒いけど気持ちいいし、ということで、天気が許して元気な日は、家から病院まで歩くことにした。徒歩50分。

川沿いの道を歩いたりするので、かなり気持ちがいい。

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今までも土曜日の通院に歩いて行ったりしていたけど、今回は会社へ行くよりも早く家を出る感じ。でも、なんだか気持ちも滅入っていたので、歩くことで解消しようと考えた。

 

最近、マインドフルネスが流行っているけれど、朝のウォーキングはまさにそんな感じ。一人の時間。暗〜く考えてしまいそうなことも、歩いていると何も考えない。考えたとしてもそれがすぐ頭から消えたりする。

おすすめですよ、歩くの。

 

放射線照射はあっという間

1週間に1度だけ先生の診療があるけど、それ以外は受付して、着替えて、照射して、また着替えて、帰る...というとっても短いもの。だいたい30分もあれば終わる。

朝9時に数人予約を取っているみたいで、早く来た人から受けられる。

 

わたしは、

10時半までに会社に着くと思います!

と会社に伝えていたので、特に急ぐ必要もなく。9時ぐらいに着くように通っていた。

 

毎日、今日の状態はどうですかと質問に答えるので、もしそこで何か困ったことがあると言えば、待ち時間に看護師さんが話を聞いてくれる。例えば、めまいがするとか、ヒリヒリするとか答えると、対処方法を教えてくれる。

 

木村カエラとか大塚愛とかビートルズとか

着替えて照射を待っていると、どこからか音楽が聞こえてくる。J-POPだったり洋楽だったりクラシックだったり。毎日音楽が変わって、楽しみのひとつになった。

 

ある日、ドリカム→ミスチルevery little thingという日があって、

なんなの、このチョイスーーーー!

と思って、技師の人に聞いてみた、なんなのって。

 

「毎日誰かが選ぶんですー。今日は、ラブソング特集ですー。若い男子が選んでましたー」

ほほー。いい職場だね!

 

「何かリクエストあったら、言ってくださいね」

 

えーーー、ほんとに!?

と一瞬考えたけど、まあ、そこまで気合入れてやることでもないから、リクエストはやめておいた。

でも、放射線の機械の台に寝るといろんなこと考えちゃって、その時になんか泣ける歌なんてかかったら、結構やばいことになると思ったよ。泣くよ。

 

誕生日を自己申告

 

毎日放射線の部屋に入る時、一緒に歩きながら技師さんに名前と生年月日を言うという儀式があった。

「きょんこ、1973年2月○日です!」

毎朝、言う。

 

誕生日の日が来た。

 

「きょんこ、1973年2月○日です!今日、誕生日です!」

 

自己申告してみた。

その日の技師さん2人がおめでとうを言ってくれて、満足した。ああ、満足。

しかもその日は、ご褒美で会社も休んだよ。

いいよね、そのくらい。毎日頑張って通院して働いてるんだもん!

 

なんか、ぜんぜん放射線と関係ない話で終わっちゃった。

続きはまた次回。