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なんとかなる

乳がん1年生の備忘録。

人と比べる、ということ。

ついうっかり人と比べてしまうことがある

 

いろんな場面で。

今までわりとそんな感じで生きてきたと思う。

でもそれって、人をうらやましがって、自分にはこれが足りない、あれが足りないと思ってしまうということ。

 

乳がんになった時、

なんで自分は全摘なんだ?(温存でなくて)
なんで自分は抗ガン剤やらなきゃいけないの?(やらない人もいるのに)
なんで自分はがんになっちゃったの?(周りは健康なのに)

と何度も何度も考えた。

同じ病気での治療の違いについて、いろんな人の話を見聞きするたびに、いいな抗ガン剤やらなくて、いいなハゲなくて、いいなおっぱい取らなくて、って心の中で思っていた。うらやましかった。

 

でも少し経つと、乳がんだけを考えても、

いろいろなタイプがあって、

みんなそれぞれ治療が違って、

それぞれの状況の中でみんな苦しんでる、

ってことがわかった。

 

例えば、抗ガン剤をやらない人はやらなくてよかったのかなって思うらしいし、温存の人はもしかしたら全摘しなくても平気だったのかなと不安になることもあるのかもしれない。ホルモンが陽性じゃない人はホルモン剤の治療をしなかったり、ほんとに人それぞれ。みんな不安。

 

メディアで取り上げられる乳がんについてのニュースを見るたびに、

いや、それは違う。

そんな十把ひとからげにしないでよ!

と思う。

こんなにたくさん患者がいるのに、いったいいつになったら、正しい知識が報道されるんだろう、とも。そのニュースやら記事で、いろいろな印象も変わる。恐怖も増す。

 

乳がんとは、◯◯。

みたいなそんな簡単な図式にはならない。

 

そして私のように大騒ぎ体質でなく、人知れずがんばってる人がたくさんいる。

がんだけじゃない、世の中には知らない病もたくさんある。

病気じゃなくても、まいってしまうことって生きてればたくさんある。

みんななんとか折り合いをつけて、それぞれ生きてる。人に頼ったり優しくしたりされたりしながら。

 

そんなことを、病気を通してやっと理解したわたしです。少しだけ大人になりました。

…いや、ほんとはとっくに大人なんだけど。

 

どうやらはたから見ると(同僚とか)、いつも笑ってて優しく対応する人って思われてるようで、怒ることあるの?とか言われる。

自分では怒ってるのを出してるつもりだったし、すっごいイライラしてた、内心。

 

今考えるとなにをそんなにイライラしてたんだろうと思うけど、そういうのもたぶん、人と比べて自分ができなくてとか、自分の境遇に不満があってとか、そんな感じ。

 

それぞれ違うんだから、怒ってもイライラしても仕方ないって思えるようになって、ようやく大人になれたなと思う。

…いや、ほんとはとっくに大人なんだけどさ。