長い入院生活といろんな訪問者。その2。
毎日がパーティ?
大騒ぎ体質のせいで、毎日毎日たくさんの友達が遊びに、お見舞いに来てくれた。
ほんとうにありがたい。
何より気分が紛れるし、病室はなぜか笑いに溢れてた。
笑いってすごい。
会社からも徒歩で来れたので、ランチタイムとか終業後に同僚が寄ってくれたりした。
入院期間が長かったこともあって、その間に何度も来てくれた友達もいた。友達のお母さんまで来てくれた!
食べ物に制限がまったくないので、いただきものも何でも食べれたし、時間があるだろうからとみんなが雑誌を買ってきてくれて、窓際には立派な本屋が出来上がった。
イギリス好きなわたしのために、癒しグッズ?でこんなのをもらった。
手を振るエリザベス女王。太陽の光で手を振るの。
この女王陛下は、部屋に来る先生や看護師さんが、
「今日は手振ってないですね」とか
「今日はすごい勢いですね」とか
毎日観察していった。ちょっとした人気アイテム。ついでに天気もわかる。(晴れてるとすごい振る!)
毎日エリザベスの微笑みに癒された。
そして、海外にいる友達が、こんなバルーンを送ってくれた。びっくり⭐︎
こちらも看護師さんやお部屋の掃除に入ってくれる方(毎日お部屋の掃除がある!)が、かわいいかわいい、と言ってくれる。
バルーンのお見舞い、とってもステキだと思う!
こうやって、いろいろなものが増えていったわたしの部屋を訪ねてきた友達は、
「なんですか?ゆうべはパーティでもあったの?って感じ」
と言ってた。まさしくそんな感じ。
20時までが面会時間になっていたのだけど、個室だし、そこまで厳しく言われないし、周りの病室もわりとそんな感じで夜はワイワイしてた。
個室って、いいね。
...1日3万円だけどね。
ある週末は、なぜか病院の全館停電の日が重なって、テレビもつかずトイレもシャワーも暗いということもあったけど、今となっては貴重な体験。
ほんとは、1日何も使えなかったんだから、と、この日の個室代を値切ろうと思ったけど、その後すぐに退院できたから、大目に見てやったよ。
おもしろかったのは、たまたま同じ時間に来てくれた友達同士が、そこで友達になったこと!ご縁てたのしい。
ほぼ、毎日、訪問者がいて、退屈しない入院生活でした。楽しかったな!
入浴とシャンプー
ドレーンが取れると翌日に退院できるのだけど、それまでの間はシャワーを浴びれないので、毎日看護師さんがあったかいタオルで身体を拭いてくれた。
髪は別の部屋でシャンプーしてくれる。
白衣の天使、至れり尽くせり。
部屋に戻って来たら、ドライヤーを借りて自分で乾かす。これがまたいいリハビリになったりする。
おっぱいとの対面
そういえば、術後に初めて身体を拭いてもらった時に、まじまじと自分の胸を見た。
同時再建でエキスパンダーを入れていたので、膨らみはあるものの、乳輪乳頭は取ってしまったし、傷口も真一文字にある。実に痛々しい。
最初看護師さんに、
傷口見ても平気ですか?
と心配されたけど、傷口見るのは全然なんともなかった。
もっと感傷的になったりするのかな、と思ってたけど、予想に反してアッサリとしたものだった。エキスパンダーが入ってたおかげもあるのかもしれない。
わたし、自分の身体にあまり執着がないのかもしれない。
でも、それでも、ひとと違う見た目の身体になってしまった、と考え始めると、こんなわたしでもいいと言ってくれる殿方はいるのかしら…と途方にくれるよ。
昼間の活動
友達が来ていない日の昼間は、寝てるか、屋上庭園にお散歩に行くか、スタバに行くか、それくらいしかやることがなかった。
屋上庭園はきれいに整備されていて、5月末だとポカポカしてきて気持ちよかった。
あとは、やらなきゃいけないこと、やりたいことを手帳に書いてやってった。書かないと忘れちゃう。
保険会社への連絡、会社への書類、何より転職エージェントへの連絡…。治療期間が延びそうですと伝えた。
家の更新(なんでこんな時期に!大出費!)、病院のいろいろはカード払いだったので、カードの上限確認。(このあと1年におよびマイルを貯めまくれたのはよかった)
ウィッグ探しを始めたり、もしかしたら半年休むかもと心を決めて、趣味に使う機械を輸入することに決めてみたり。
しっちゃかめっちゃか。
こんな風にわたしの13日は過ぎてった。
そしてついにドレーン抜去!
ドレーン取れた日の、シャワーの爽快感てば!自分で入るシャワーは傷を気にして緊張したけど、自分でできるってすばらしいことだね。
というわけで、退院は5月31日となりました。