なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

入院当日。

手術予定日の前日、5/19に入院した。

 

9時過ぎに麻酔科の予約が入っていたので、荷物をキャリーバッグに詰めて、タクシーで向かった。

家から病院までは、タクシーで約15分。まあまあ近い。

 

入院受付は10時だったけれど、9時過ぎに麻酔科の診察。質問と説明をされて、たわいもない話をして終わる。布エコバッグを持っていたら、

「そういうナチュラルなの好きなんですか」

って全然関係ない質問で締めるおじさん先生。少しだけ緊張してたからほぐれたよ。

 

入院受付へ行くとすぐに案内された。

入院予約の時に

無料の部屋がありますが、生活保護の方とか急患とか優先です」

って言われてスゴスゴと引き下がってしまったけど、少しくらいゴネてみればよかったな、と今となっては後悔。でもこの時はまさかそんなに長期入院する羽目になるとは思ってなかったしね。

 

案内された7階のフロアは乳腺専門ではないけど、たぶんほぼ乳腺の患者さんだった気がする。静かでキレイ。 

フロアは入院患者用のカードか来訪者の登録カードがある人でないと入れないようになってる。

個室はせまいホテルみたいな感じ。ここがわたしのベースとなりました。

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荷物をクローゼットに入れたり、洗面所や窓辺に必要なものを置いたりしてのんびりしていると、その日担当の看護師さんが来て、これからの流れを説明してくれて、ひととおり問診、検温などをした。

説明がたくさんあって、なかなか頭がついていかなかったよ。言われたとおりにしていれば、全部滞りなく進むからいいけどね。

 

ひとまずお昼になったのでお昼ゴハン。初のゴハンは、五目焼きそば。悪くない。

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センチネルリンパ節生検

午後の予定は、明日の術中のセンチネルリンパ節生検のための準備。

センチネルリンパ節生検は、腋窩リンパ節への転移を確認するためのもの。センチネルは見張り役のリンパ節で、乳がん細胞がまずたどり着くところ。

簡単にいうと、そのセンチネルリンパ節に色をつけて目印にして、手術中にそれを取って調べて、転移の有無を確認。転移が確認されたら、それから腋窩リンパ節も郭清することになる。

腋窩リンパ節を郭清してしまうと、痺れたりむくんだり(リンパ浮腫)という副作用が出ることもあるから、できれば取りたくない!

そして何よりも、リンパ節に転移があったら、その先の他の臓器や骨にも転移してる可能性が出てきてしまうし、その後の治療方針が変わってくる。

やだよ、そんなの!

 

時間になったので、地下の核医学ってとこへ行くとそこに次々人が来て全員で5人集まった。技師の方の説明によると、みんな明日の手術の人らしい。

こんなにいるなんて!!

とびっくりした。

みんな似たような年齢に見えた。いま会社から来ました、みたいにパンプス履いてタイトスカートの人がいて、バリバリ働いてる人なのかなーなんて考える、裸足でクロックスのわたし。

 

説明が終わると一人ずつ呼ばれて、まずは乳房にアイソトープというものを注射される。それがちょっと痛い。

そして、2時間ほど経ってからまた戻って来て撮影した。翌日手術時に位置確認するのに使うんだって。

この注射のせいで、お小水が青くなるんだよ。おもしろいね。

隣に座ってた子が話しかけてくれて、全摘なのか温存なのか、とか少しだけ話した。今思うともっと話せば良かったな。

 

胸にマーキング

手術のために、形成外科の先生がマーキングしにきた。左側が手術する側ですよーっていう印と線を描いてった。お絵描きされた胸の写真とか撮っておけば良かったな。(記録好き)

 

そうこうしてる間に夕飯の時間になり、ついてきた母は、明日の朝また早く来るからと帰っていった。

 

夜、会社帰りに友達が来てくれた。一人は乳がん経験者。とっても心強かった。

夜中からは絶食だから、となんとなくお菓子も食べてみた。

 

眠れなかったら睡眠薬くれると言われたけど、緊張はしてるのにそんなのは必要ないくらいよく眠れた。

翌朝は早起きだしね。