なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

手術前のいろいろ。

それから1ヶ月の間に4回ほど病院に通った。

 

不安なことや質問があったらいつでも連絡してくださいね、と主治医の名刺をいただいた。一番不安な時期にすぐにメールで連絡できたのは本当にありがたい。(ただし、返信は要点のみでかなりあっさり)

 

そんなこんなで、ゴールデンウィークからは、病院三昧。

 

MRIとエコー

術前の検査として、まずMRIと、より詳細のエコーをした。専門家によるエコーは2人掛かりでかなり詳しく見てくれて、かなりの時間を要した。

  

同時再建

同時再建をするかどうかを、形成外科の先生と話した。素敵なかわいい女医さん。

メリット、デメリットを聞き、またさらには自分の脂肪を使って、より自然なあったかいおっぱいが作れる自家再建という手もあったけど、今までも何度か手術してるし、身体にわざわざ傷つけるのもいやだな、と思ったので私はインプラントでの再建を希望した。

三十路以降に太ったせいで、わりとふくよかになってしまったおっぱい。片方全くなくなってしまうのは考えられなかったのと(一応未婚ですし…)、2013年から再建が保険でできるようになったと聞いて、迷いはなかった。

全摘と言われたらショックを受けそうだけど、余計なものは取ってください!と思ったし、ショック受けなかったは再建という選択肢があったからだと思う。

その場で両胸のおっぱいの写真をいろんな角度から撮影。形にあったインプラントを選ぶためらしい。

このころは写真なんてお恥ずかしい…とまだ恥じらう気持ちがあったけど、今はもうすっかり慣れて即脱ぎます。

またしても話してるうちに泣けてきたりしたのだけど、動揺することなく冷静ににこやかに受け止めてくれる先生には感謝した。(この日のカルテには、泣いたことが記されていた)

 

術前の説明

次は手術の説明。

母を連れて行き、主治医の話を聞く。典型的なおばちゃんで、的を得ないと質問したり、変な切り替えしをしたりしてハラハラしたのだけど、そんなのには慣れっこなのか、ひとつひとつ丁寧に時間をかけて説明してくれた。母もそれには関心してた。

実は少し前にちょうど人間ドックの結果が来て、大腸も再検査になってしまって、転移か?と思って本当に心底凹んだ。主治医にメールで相談したところ、再検査はうちの病院で受けてください、とすぐに予約をとってくれた。スピードがすごい!手厚いケアに感動。

その話を母には内緒にしてたので、この日の診察の前についに白状した。主治医とその話になるのがわかってたので。

別室で看護師さんから入院手続きの説明を受けたり、術後の胸を押さえるためのブラの試着をした。看護師さんはこちらがどんなに同様しても常ににこやかにほんとにありがたかった。

 

乳房再建のコンサル

乳房再建の神みたいな先生がいて、同時再建の際はその方の診察なしではできないようで。いや、できると思うけどなにしろ神っぽいから受けてみた。ぴったりのサイズのエキスパンダー(乳腺を取ってからインプラントのために皮膚をのばすためのもの)を選んでくれるとのこと。

ちゃきちゃき、サバサバな女医さんでちょっと緊張。でも、聞けば優しく答えてくれる。

再建は、聖路加ではなく提携のブレストサージャリークリニックで進めることに。

聖路加だと一泊二日になるのだけど、クリニックだと日帰りで入れ替え手術ができるのです。個室代節約。

 

この診察を最後に、手術前のいろいろは終わりました。

心配あれば、もう一度会いますか?と主治医に言われたけど、

 

会っても何も変わらないですよね?

 

「…そうですね(笑)」

 

という結論になったので、あとは本番に臨むことにしました。