なんとかなる

乳がんサバイバーの備忘録。

聖路加デビュー。

ちょうど一年前の今日、忘れもしない聖路加デビューの日でした。

 

午後休をとり、てくてくと20分、春真っ盛りのお散歩しながら、病院へ。普通の午後休だったら幸せな時間よね。

 

芸能人の乳がんニュースもあってか混雑真っ只中のブレストセンター。周りの待ってる人たちを見ながら、みんな何らかの病気で来てるんだよね…と様子をうかがう。女性ばかりが待っている待合室は病院の中でもちょっと特殊な空間に見えた。

 

もともと病院という場所がキライで。なんかそこにいるだけで弱ってしまう気がしてた。

 

 

緊張と不安で待っていると診察室に呼ばれた。

まずはお話を、と、研修医っぽい女性の先生が乳がんについての説明をした。おっぱいの断面図の絵を描いて。たぶんおっぱいの構造の話でもしたのかな、ほとんど覚えてない。

 

上半身裸で、ベッドに寝て、部屋を暗くして、その女性研修医がエコーの準備をしているところに、颯爽と例の先生が登場。

 

えーーー、こんな格好でこんにちは??

 

それからは、じっくりと触診とじっくりとエコーをして、おっぱいの中にいる怪しいアイツを確認。ますます怪しい感じを醸し出すもんだから、恐怖で恐怖で、しかもその、病院のベッドに横になってる状況が悲しくて、涙が出てきた。

 

ヒックヒックしちゃったもんだから、ちょっと待ちますか、ってことになって、先生は一旦退散。泣き止むまで研修医が元気づけてくれようとするのだけど、やっぱりまた乳がん前提なの。治りますから大丈夫ですよ、的な。

 

やっとヒックヒックが落ち着いたので、細胞診。エコー見ながら狙いを定めて、ぶっとい針でバチン!ってやつ。音と振動にびっくりして、また泣いたよね。痛いよー痛いよー、って。

子供か。

 

そのあと、マンモグラフィーも撮って、次回の予約をしてその日はおしまいだったかな。

 

実は翌週、海外出張が入っていたから、帰国後に検査結果を聞くつもりで予約をいれたのです。

でもできれば行きたくない出張だったし、こんな不安な気持ちで海外なんて行きたくないし、行ったら行ったでハードな毎日だし…と思ってたら、その研修医、

「私だったら海外出張行って楽しんじゃう!」

とのたまわった。結果出てるわけじゃないし、普通に過ごしていいんだよって言いたかったのだろうけど。楽しめないってば!

 

結局翌日上司に相談して、早く結果を聞きたいからと、出張は行かないことにしてもらい、検査結果を聞く予約は1週間後に変更してもらった。

 

たしかこの日の帰り道、病院から家まで歩いて帰る道すがら、母親に電話をして、乳がんかもしれないから検査してる、と伝えた。

 

そして疲れ果ててお腹も空いたので、途中でケーキ食べて帰ったんだ。

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